Still Awake

ブログが映画感想日記と化してるような・・・まあいいか。
というわけで、本日は豪華3本4本立てでお送りします（1本書き忘れてたので追記）。

（多少ネタバレするので追記で）

『プライベート・ライアン』（1998年　監督：スティーブン・スピルバーグ　主演：トム・ハンクス）
今さらすぎるので詳しい感想は割愛。シリアスなテーマと娯楽映画のツボをしっかり押さえた名作でした。でもあんまりにも直球すぎて意外に胸に響かなかった僕はひねくれ者です。


『ウォンテッド』（2008年　監督：ティムール・ベクマンベトフ　主演：ジェームズ・マカヴォイ、アンジェリーナ・ジョリー）
もっと「アンジェリーナ・ジョリィィィィー!!!」な感じの映画かと思いきやそうでもなかった。まあ十分エロかった見せ場はあったし、ラスト近くの展開はなかなか衝撃的。ただ最後のまとめかたが微妙だった。もっと素直に終わらせてもよかったような・・・


『ジュノ』（2007年　監督：ジェイソン・ライトマン　主演：エレン・ペイジ）
7館のみの公開から始まって、アカデミー賞脚本賞の受賞まで駆け上った2007年の大ヒット作（らしい）。ちょっと気になる男の子と興味本位でセックスしたら妊娠してしまった女子高生ジュノを主人公にしたコメディ。
日本だと（それこそ『恋空』みたいに）重～い話になりそうなテーマも、アメリカ人が料理すると湿っぽさが全然なくなるなあ、というのが全体を通しての印象だった。
妊娠してさあどうしよう、ってとこでも、「中絶する」「産んで育てる」以外に、「産んで養子に出す」という選択肢が（主人公から）当然のように出てきて、皆がそれをあっさり受け入れる。
いかにもアメリカというか、非常に合理的で、正直言って「え、そんなノリなん？」と驚いた（別に批判ではない）。向こうじゃよくあることなのかな。
テーマにしても、同じ監督の前作『サンキュー・フォー・スモーキング』と比べると、実感が沸きにくかった部分はある（「女子高生の妊娠」を実感できたらそれはそれでマズいけど）。でもまあ、前作にもあった軽快かつちょっとブラックなユーモアが満載だし、主演のエレン・ペイジは可愛いしで、非常に面白かった。
一方で、この映画が未成年の妊娠を煽ってるという批判もあるそうな。それなんて最近の凌辱ゲー批判コロンバイン事件のときにマリリン・マンソンが非難されたみたいなもんか。フィクションと現実はちゃんと切り離して考えましょう。特に僕。


『28日後...』（2002年　監督：ダニー・ボイル　主演：キリアン・マーフィー）
『スラムドッグ＄ミリオネア』のダニー・ボイル監督によるサバイバル・ホラー。
交通事故で昏睡状態に陥った主人公・ジム。目覚めた彼が見たものは、人っ子一人いない、ゴーストタウンと化したロンドンだった。ようやく出会えた人に話を聞くと、血液感染で人間を凶暴化させる謎のウイルスがイギリスに蔓延し、国民の大多数は国外に脱出した後だという・・・
『バイオハザード』なんかのウイルスパニックものにありがちな設定ではあるけれど、この作品の主眼は凶暴化した人間との戦闘ではない。
感染者に囲まれ、いつどこでウイルスに感染するかわからない、そういう極限状態に置かれた（正常なはずの）人間の残酷さと、その残酷さすら乗り越える絆を描く。これはこれでありがちな話か？
映像はホラーなのにどこかスタイリッシュというか、グロを直接見せつけるのではなく、凝った演出で緊迫感や不気味さを出している。主人公が誰もいないロンドンをさまよう冒頭のシーンは、静かだけれど迫力満点。『アイ・アム・レジェンド』を観たときにも思ったけど、ああいう“大都市に人がいない映像”は下手な残虐シーンよりインパクトが大きいよなあ。この映画で一番印象に残った場面かも。
どうでもいいけど、主役の俳優がどっかで観たことあるなーと思ってたら、『バットマン・ビギンズ』でスケアクロウやってた人だった。髪型違うから中盤過ぎまでわかんなかったよ！