2009年10月27日

久々に読書記録

1冊読むとエンジンがかかって一気に何冊か読める。

というわけで久しぶりに最近読んだ本の感想を。
『贋作王ダリ』(2008年 著者:スタン・ラウリセンス 訳:楡井浩一 アスペクト)
久々に読書記録
読む前はダリの伝記っぽいものを想像してたんだが、
実際にはダリの贋作ビジネスに関わり、逮捕された経歴を持つ著者の半生に乗せて、
ダリを外側から眺めたノンフィクション、という感じ。

しかしまあ作中で綴られてるエピソードがとんでもないもんばっかりなので、
ホントにノンフィクションかよと思ってしまう。読み物としては凄く面白かったけど。

この本によると、美術市場に流通しているダリの実に4分の3近くが、
ダリ本人の手によるものではないん
だとか。
しかもその中にはダリ本人が別の画家に依頼して描かせて、サインだけしたものも多数含まれているとのこと。

怖い世界だなあ・・・見栄張ってゲージツをわかったふりしても良いことないってことですね。


『耳をふさいで夜を走る』(2008年 著者:石持浅海 徳間書店)
久々に読書記録
凝った舞台設定の本格ミステリーで人気の著者によるサスペンス。

毎回手を変え品を変え、ミステリーのつっこみどころ(なぜ警察でもない主人公が殺人事件の謎に挑むのか、とか)にきちんと理屈をつけて説明しようとする姿勢に個人的に好感を持っていて、好きな作家さんの1人。あと僕と同じ愛媛県出身だし。

で、この作品はそんな著者が挑んだ初めてのサスペンスというか、「殺人者」の物語。

あるやむにやまれぬ理由によって、たった1晩のうちに3人の人間を殺さなければならなくなった主人公の姿を、リアルタイムで描くお話。

物語の核となる大きなネタが1つあって、それに納得できるかどうかで評価が変わる作品だと思う。
感想としては、納得はできたけどちょっと後味は悪かったなあ、と。
サイコサスペンスとして読めば違和感のあるラストではないと思うけど・・・好きな作家さんだけにちょっと残念。


『あるキング』(2009年 著者:伊坂幸太郎 徳間書店)
久々に読書記録
ずっと読みたいと思ってて、ようやく買った伊坂幸太郎の新作。

現代を舞台にしたファンタジー・・・なのかな。
どうやら『マクベス』を下敷きにしてるっぽいんだが、
読んだことが無いので正直よくわからんかった。文章は洗練されてるなあ、とは感じたけど。

そっちを読んでから読み直せば、もっと面白くなるのか・・・

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Posted by t-sa at 01:37│Comments(0)読書
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