Still Awake

t-sa 　は　バイト　に　いった！

そっきん　だとおもったら　ごじつふりこみ　だった！

よきんざんだか　が　つきた！

t-sa　は　さいごのしゅだん　「おやにたよる」　を　つかった！

ぱらららっ　ぱっ　ぱっ　ぱー（ファンファーレ）

ひととして　の　レベルが　さがった！

よきんざんだか　が　ふえた！

けいかくせい　の　なさ　が　ろていした！

じこけんお　の　どあい　が　ました！

じごくにおちる　かくりつ　が　あがった！


というわけで何事もなかったかのように今日の映画感想文。

『スターダスト』（2007年　監督：マシュー・ヴォーン　主演：チャーリー・コックス、クレア・デインズ）
中世、イングランドにある田舎町・ウォール。その名の通り町の外れに存在する長大な「壁」の向こうには、魔法が存在する広大な王国・ストームホールドがあった。ウォールに住む青年・トリスタンは、自らが恋をしている女性・ヴィクトリアのために、「壁」の向こうに落ちた流れ星を拾ってくるという約束をする。父の協力を得て「壁」を超えたトリスタンは、流れ星が落ちた場所で、ルビーのネックレスを身に付けた美しい女性・イヴェインと出会う。「この辺に流れ星が落ちたんだが、知らないか？」と尋ねるトリスタンに、彼女は笑って「それは私のことよ」と答えた。イヴェインは、死の床にあったストームホールド国王が、次の国王を決めるために解き放った「王家のルビー」に絡め捕られて空から落ちてきた、星の化身だったのだ・・・
（ネタバレあるので一部伏字）

観終わってからしばらくして、
よりにもよって七夕の夜に「流れ星がヒロイン」という映画を男独りで観てしまったことに気づいた。
無意識か。無意識のうちにか。だとしたら自分が悲しすぎる。


まあそれはそれとして感想。

予告編では凄くB級映画臭がしてたんでどうかなと思ったが、意外に面白かった。
いやまあ「流れ星がヒロイン」という1点のみで十分B級映画なんだが、
お話はわりと良く出来てたと思う。

イヴェインが身に着けているルビーを狙う2人の王子、プライマスとセプティマス。
「星」の心臓を食べることで得られる若さと魔力を求め、イヴェインを追う年老いた魔女3姉妹。
トリスタンとイヴェインが旅の途中で出逢う、空を駆ける海賊、キャプテン・シェイクスピア。
などなどの人物たちが入り乱れて、物語は進行していく。

前回落ちた「星」のかけらを使って一時的に美貌を取り戻したものの、
魔法を使うたびに少しずつ本来の老いた姿を晒していく魔女のキャラクターもなかなか面白かったが、
一番いいと思ったのはロバート・デ・ニーロ演じるキャプテン・シェイクスピアだった。

この人物、一見すると口汚い荒くれ者の海賊そのものだが、実は手下を率いるために強面を演じているだけで、本来は心優しく、芸術を愛し、騎士道精神に溢れ、おまけに女装癖まである・・・という人物。

通り名である「キャプテン・シェイクスピア」も、自分の愛する（特に「壁」の向こうにあるイギリスの）芸術を感じさせ、かつ表面上は（イギリスを知らないストームホールドの人々には）荒々しく聞こえる（「シェイクスピア」は「槍を振りかざす」という意味）から、という理由で名乗っている。
フランシス・ドレイクをモデルにしつつ、それを皮肉ったキャラクターなのかなと思った。役どころが美味しすぎるだろロバート・デ・ニーロ。

こういう名前とかに小ネタが多くて、拾い切れなかったのもあるとは思うけど楽しかった。

映像の点では、終盤での魔女が操るセプティマスの死体を相手にした剣劇シーンが印象的だった。
漫画やゲームじゃわりとありがちな絵だが、映画で見せられるとこうなるのか、という感じ。

観ても損はないファンタジー映画だと思うが、
七夕の夜に独りで観るのにはおすすめしません。