2009年07月03日

レイジング・ブル

今日の豆知識。
古くなってきた万能ネギを刻むとものっすごい目に染みる。それはもうタマネギなみに。

万能ネギは早めに刻んで冷凍しておくに限る。


というわけで今日の映画感想文。

『レイジング・ブル』(1980年 監督:マーティン・スコセッシ 主演:ロバート・デ・ニーロ)
「怒れる牡牛(レイジング・ブル)」の通り名を持ち、実力はあるものの思うように勝てないプロボクサー、ジェイク。彼は弟の紹介で、15歳の美しい少女・ヴィッキーと出会う。妻がありながら彼女と恋に落ちてしまうジェイクだったが、その恋で心身ともに充実したことをきっかけとして、徐々に試合で勝てるようになってくる。
数年後。ジェイクは成人したヴィッキーと結婚して子供をもうけ、またボクシングでも試合相手を探すのに苦労するほどの連勝を重ねていた。順風満帆に見えるジェイクの人生。だが彼の心は、美しい妻への疑心暗鬼から、少しずつ狂い始めていた・・・
実在したボクサー、ジェイク・ラモッタの自伝をもとに製作された、アカデミー賞他多数の映画賞を受賞した名作映画。らしい。

ボクシング映画、というとやっぱり『ロッキー』だと思うが、
素直に感動できる『ロッキー』とは違い、こちらは妻への嫉妬に身を焦がす主人公が、
一度は栄光の坂を登りつめるものの、終盤で今度はその坂を一気に転がり落ちていく、人生の悲哀を描いた作品。

ラスト30分ほどの落ちっぷりは、観てて逆に爽快感を感じるほど。
そしてその主人公の堕落を体現するかのように、
ボクサー時代の引き締まったマッチョな体から、見るも無残に太っていくロバート・デ・ニーロの姿が凄まじい。

この役のために、ロバート・デ・ニーロは体重を27㎏増やしたそうな。
『マシニスト』の役作りで30㎏体重を落としたクリスチャン・ベイルと真逆の頑張り方だが、
とりあえずお二方とももうちょっと命を大切にしたほうがいいと思います。

1980年の映画なのですでにカラーで撮影は出来るのだけど、意図的にモノクロで撮影されている。
カラーの映像が使用されるのは、ジェイクとヴィッキーの幸せな新婚生活をホームビデオ風に映した場面のみ。
その映像も、テープが擦り切れたような加工が施してあり、彼らの幸せがすでに過去のものになってしまったことを感じさせて物悲しい。

ボクシングのシーンも、何箇所か「いや今の当たってなくね?」と思うのがあるものの、
全体的には迫力満点で興奮する。

アツいボクシングシーンと、ダメ男のダメさ加減を同時に堪能できる、面白い映画だった。

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Posted by t-sa at 10:44│Comments(2)映画
この記事へのコメント
そろそろ僕も撮影に備えて、体重落とさないとな。
Posted by s_wase at 2009年07月03日 17:37
クリスチャン・ベイルは毎日ツナ缶1つとリンゴ1個だけで4か月過ごして痩せたらしいよ。
頑張れ!!
Posted by t-sat-sa at 2009年07月03日 22:43
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